都内アラサー社労士のひとりごと

都内で日々社労士業務にいそしんでいるアラサーが更新するブログです。

3.勤務社労士のメリットとデメリット

 

広島カープの大瀬良さんのけががショックでたまらんです。

 

ここ数年はチームの調子が良く、本当にこんなに楽しい試合ばかりでいいのか!

という気持ちでラジオを聞いていましたが

今のチームの様子を見ると昔の苦労しながら戦っているチームの姿を思い出されてきます。

 

もちろん勝ったらうれしいですけど、

負けても必死に頑張っている選手たちの姿を見るだけでも明日も頑張ろうという気持ちになります。

早くコロナウイルスが落ち着いて気軽に試合観戦に行ける日がくればいいのですが。

 

 

さて、初回のブログで自己紹介しましたが、私は社会保険労務士法人で勤務している社労士です。

なので、開業しているわけではなく社会保険労務士法人の社労士としてほかの先生方と一緒に毎日切磋琢磨しています。

 

 

開業のメリット、デメリットはよくネットで拝見するのですが、勤務社労士のメリット、デメリットはなんだろう?と

現役の勤務社労士としての率直な意見を書いていきたいと思います。

 

今年度の社労士試験の自己採点で合格された方やこれから社労士事務所や社労士法人に転職を考えられている方の参考になればと思います。

 

 

メリット

 

〇収入が!!安定!!している!!

 

これはもう絶対裏切らないんじゃないでしょうか?

毎月決まった日に給与がもらえるんです。

(賃金支払の5原則って素晴らしい)

 

開業で顧問契約解約になれば、それが自分の収入にダイレクトになります。

顧問解除が続こうがクレームが多発しようが(それはそれで大問題ですが)

生活するためのお金が定期的にもらえる。

これほど素敵なことはないです。

 

人生設計もたてやすいですし、資格を持っていれば資格手当などもつく場合が多いので年収もアップします。

 

将来への安定性もありますし、きちんとお金がもらえれば人間メンタルも安定してきます。

 

〇他の先生たちの仕事を間近でみれる

 

どんな仕事でもそうだと思いますが、仕事に完璧な正解がある場合は少ないと思います。

社労士の仕事の労務相談も正解はたくさんあり、相談内容によってほかにもっといい案がないかなど日々悩むことが多いです。

(多いというか私は本当に毎日毎日ひいひい!いいながらお答えする毎日です)

 

そんな中同業者の相談内容が隣で聞けて、場合によっては先生自身が相談者になってくれるというのはこんなに頼もしいことはありません。

実務経験が不足していたり、労務相談をあまり受けたことがない人はぜひ他の先生の仕事の様子をみてみるとよいと思います。

新しい発見が沢山あります!

 

〇営業しなくても代表社労士から顧問の仕事がもらえる

 

すべての士業の先生そうでしょうが、自分自身の知識が商品です。

知識がなかったり、人間として魅力がないとたくさんいる社労士の先生の中で

「ぜひ!あなたに!」と支持されることは難しいんだなと痛感しています。

(書いてて心が痛い。頑張らねば!)

 

ただ、社労士法人や社労士事務所だったらいわゆる大先生の方々から、

「新しく今月から契約したから、今度一緒に挨拶に行って今後の対応はよろしくね。」

といった具合で自分が動かなくても紹介されます。

そしてどんどん増えて経験をいっぱい積めます!!

 

 

〇書籍代や研修費用をだしてもらえる

 

受験生だった方々社労士試験が終わって、勉強終わりだと思われていませんか?

あまーい!!(ハンバーグ師匠風に)

 

そんなことないです。

逆に先生!と呼ばれるようになってからのほうが勉強ばかりです。

試験では出題されない、リアルな「ヒト」に関する「完璧な答えがない」相談ばかりです。

 

働き方改革もありますし、法律は常に変わっていきます。

新しい知識を取り入れるための書籍代の援助や研修費用を負担せずにだしてもらえる。

これほどありがたいことはないです。

 

ちなみにですが、弁護士の先生の研修だと3万円以上ざらにあります。

その代わり濃密な話を聞くことができます。

 

さらっと私自身の情報収集の年間広報誌や参考書籍等にかかった金額をみました。

約1年ほどで10万ほどでした。。。

ちょっと自分でもひきました。

趣味への課金よりも高いかもしれない。。。

 

ちなみに私が今勤めている会社では図書費は自己負担です。

でも研修費をだしてもらえるので本当に助かっています。

 


デメリット

 

 

〇人によっては労働時間と収入が見合わなくなってくる

 

法人の職員ということは、会社員です。

給与を成果に反映させている会社じゃないと大きな昇級はない場合があります。

(賞与は貰えるかもですが)

 

優秀な先生になると顧問先からばんばん紹介がきます。(会社員だからボスの方針によっては基本的に断れない)

そうなるとどんどん労働時間は増えていき…という現象がよく見られます。

残業代はいっぱいもらえるけど基本給は低く、働き方改革!といいつつ自分を1番改革しなくちゃ…ということも。

 

あとの話にも繋がりますが、どの会社も等しくボスのお言葉は絶対なので

これ以上はキャパオーバーとなっても仕事を断るのが難しく

仕方なく自分が引き受けて、という連鎖があることもあります。

 

 

〇周りの先生の仕事ぶりをみてモチベーションがさがる

 

会社にはいろんな方がいます。

それはどの業界も同じですが、同じ社労士の先生でもえ?そんな風に対応するの??

ということもあります。

(もちろんいろんな意図があってそのような対応をしてる先生もいらっしゃいます。)

 

ただ、基本的なミスばかりする同僚も中にはいて、気づけば尻拭いばかり…

気づけば人の謝罪ばかり…

 

あれ、私はクレーム対応係だったのか?

さすがにモチベーションが下がるときがあります。

 

〇自分のやりたいこと仕事ができない

 

社員だと自分で仕事のコントロールをするには限度がある場合あります。

本当は就業規則労務相談を中心にやりたいけど、

ボスからお願いされるのは給与計算ばかり。

 

業界関係なくあるでしょうが、社労士になったのに手続き業務ばかり。。。

といった場合が続くとやる気がそがれます。

(開業したからといって好きなことばかりできるというものでもないと思いますが。)

 

 

簡単にですが、私が思うメリットデメリットをまとめてみました。

おそらく、ほかの先生方にもいろんな思いがあると思います。

あくまで社労士法人勤務の勤務社労士の場合なので、

参考になるかわかりませんが質問等あれば守秘義務に反しないレベルでお答えします!

 

 

社内にはいろんな先生がいらっしゃいます。

電話相談も多いので、「あ、今のアドバイス素敵だな」「そういう提案もあるとは!」と日々周りの先生の話を聞いて学ぶことが非常に多いです。

 

これは開業している先生ではなかなかできないレアな経験だと思い、

日々耳をそばだてています。

 

私たちの仕事は答えがなく、日々勉強が必要な仕事です。

いつまでもこの気持ちを持ち続けて、顧問先の方々に少しでも良い情報を提供できるよう励みたいと思います。

 

 

勤務社労士のひとりごとでした。